新宿の父
アジア最大級の歓楽街・新宿区歌舞伎町。
この街は本当に色々な人がいる。
外国人観光客、キャッチ、アブなそうなお兄さん、弁当代をせびって回る魔女(名物?)、ホームレス…
早朝になると酔い潰れたホストとキャバ嬢が道端で寝ていたり、昼間どこかに隠れていたカラスが大量にゴミを漁りに現れる。
まあ飽きない街だね。汚くて臭いけど。
酔うほどの人混みの中、ただじっとその場を動かない人もいる。
路上に置いた小さな椅子から行き交う人々を眺める彼の前には、小さなテーブルと妖しく光る灯籠。
そして灯籠に書かれた「手相」の文字…!
そう、路上占い師である。
新宿駅に何回か来たことのある人なら分かるけど、占い師といえば駅の西口が有名。
いかにも、「新宿の母です」みたいなおばあちゃん占い師が数人いる。
本当に当たるんかなぁ、ただのインチキ金稼ぎだろ、なんて思う通行人が多いだろう。
でも実際に占ってもらわなきゃわからないし、つまんないよね(笑)
ということで、先日占ってもらいました!
早朝4時過ぎに西口に行ったところ、流石に人が少ないのか占い師は一人も居ませんでした。まあおばあちゃんはこの時間寝てるよな。
ただ、歌舞伎町のある東口エリアにも私の知る限り2人の路上占い師がいるので、そっちにすることに。
こちらは早朝も営業中でした。パッと見60歳オーバーの、アウトロー系おじさん。
これが胡散臭すぎる。新宿の母の何倍も胡散臭い見た目の、通称「新宿の父」(勝手に命名)。
流石にちょっとなぁ…と思ったけど、もう占ってもらう気分がデキあがってたのでお願いすることに。
私「すみません、いくら?」
父「2,000円」
私「1,000円でどう?」
父「いいよ、そこ座って。」
占いで値切ったらダメかや?って感じもしたけど、やっぱ2,000円は高いって思っちゃったよね。
名前と生年月日を教えてから、占いスタート。
父「じゃーまず左手から。」
まだ辺りは暗かったので、ペンライトで私の手を照らして眺める父。
こちらが質問せずとも、私の性格や将来の事などについて手相から分かることを次々と説明しながら、それを紙にまとめる父。
紙にまとめてくれるの、地味に嬉しいよね。ありがたい。
左右の手相を見終えて、次は顔。
手相と人相の両方を見てくれるみたい。
父「ふーん、お前さん金遣い下手くそだろ?将来、借金に気を付けな。」
ギクッ。顔にそんなことも出てるのか…
(いや、こんな怪しい占い師に声をかける時点で、金遣い下手くそなのは誰でも分かるか…)なんてことは思ったりしなかったよ。
占いは15分くらいで終了。その後、話が盛り上がり、新宿の父の武勇伝を20分くらい聞かされた。面白かったからよし。
最後に占いをまとめた紙をもらい、お金を払ってバイバイ。
あ、占い結果、画像載せておきますね。
↑横になっちゃった。
ここには書かれてないけど、どうやら私は真面目な奥さんをもらうみたい。自分が30代から40代前半くらいになったららしい…。
我こそは!という真面目なアナタ、数十年後、よろしくお願い致します。(笑)
当たるかどうかは知らないけど、占いって楽しいんだよね。
ぜってー信じないわというキミも、話のネタにいかがでしょうか。
はぁ…結婚までまだ道のりは長そうだな。